トヨタ紡織学園-進化する技術に対応し、どんな時代にも通用する社員を育成することが使命

投稿者: ツクレル PIY 投稿日:

今回は2020年度からツクレルのIoTエンジニア養成キットを授業でご利用いただいているトヨタ紡織学園の結城さんと髙杉さんにインタビューさせていただきました。

インタビュー時点で学園生のみなさんに先駆けて髙杉さんが使われており、キットを使ってどのようなキャリア形成に役立てていってもらいたいか、というイメージをもっておられました。

プログラミング教育が本格的にスタートしていくなか、生徒さんに「自主性をもった学び」をしていってもらいたい各教育機関の方にとって参考になる事例です。

■受講した方の紹介

インタビューにご協力いただいたトヨタ紡織学園さんについて簡単にご紹介します。

トヨタ紡織学園とは、トヨタグループの一員であるトヨタ紡織株式会社で将来技能系職場の核となる人材を育成するために開設された訓練校です。約40名の若者が11ヶ月間、トヨタ紡織社員として給与や賞与、福利厚生を受けながら「心身・技能・知識・グローバル」を軸にした訓練を通して成長していく場となっています。

インタビューは学園運営グループの結城さんと髙杉さんにお答えいただきました。

グローバル人材開発部 トヨタ紡織学園 学園運営グループ
グループ長
結城あさかさん(写真右)
学園生のキャリア形成をいつも真剣に考えられているリーダー。

グローバル人材開発部 トヨタ紡織学園 学園運営グループ
班長
髙杉匡平さん(写真左)
直接学園生に指導される先生。事前にキットを試していただきました。

先生や学園生のみなさんのお話をお聞きしていく中で、トヨタ紡織の技能系職場で即戦力となるだけでなく、その後も職場をリードしていく存在を目指していることが伝わってきました。

■IoTエンジニア養成キット導入の決め手は

— IoTエンジニア養成キットを採用された理由について教えてください。

結城:IoTに関する教材について、情報収集をしようとしていた矢先に、この教材を体験された方から紹介されたというのもありますが、サポート体制や、学習の進め方などが我々の求めていたものにピッタリハマった、というのがあります。

テーマごとに一ヶ月ごとにキットが届き、それを使って自分なりに色々なことを試すことが出来ること。普段のつまづきに対するサポート以外に、そういった独習内容にまでサポート体制がおよんでいることに安心感がありました。

—実際に触ってみた感触はどうでしたか?

髙杉:今までこういったものに携わってこなかったこともあって、IoTやプログラミングに関する用語につまづく場面が多かったですね。ただ、これは「知らない分野」が可視化されたという意味で、学ぶいいきっかけになったと思います。

このキットを使って知識を得たことで、今までにない「IoT開発者の視点」から物事を見ることが出来るようになったのが新鮮でした。

—では、テキストの内容がわかりやすかったということでしょうか

髙杉:かなり詳細な部分まで進め方が書いてあったのでわかりやすかったですね。ただ、やはりそれぞれの専門分野以外の部分、私にとっては電気的な部分やプログラミングに関しては用語などでついていけない部分があったので、学園生がつまづいた時のフォローをする際に使えるような教材が何かあればな、と思ってるところですね。

(トヨタ紡織学園様では機械加工科と電気機器科の2つの専攻に分かれる前の共通科の授業で3ヶ月間分のIoTエンジニア養成キットをご利用いただいています)

—サポート用の教材として用語集のPDFなどもありますのでぜひご利用ください。

髙杉:ありがとうございます。

そういうふうに教材がしっかりしているところも非常にありがたいですね。

また、サポートを利用した者も、どうにも進めなくなった数回利用させていただいた際に、すごくわかりやすく説明していただけたので、うまく自分の持っている知識の穴を埋めることができ、学園生に説明する際などもすんなりとできたと言っていました。

—学園生のみなさんのなかでも自習されるなかでつまづく方がおられるとおもうので、ぜひそういうときにはサポートを頼ってもらいたいですね。

結城:サポートサービスはどんどん利用して、自主的に学習を進めていってもらえればと思っていますね。

■IoTエンジニア養成キットの教育現場での活用のイメージとは

—学園生のみなさんにはどのような形で利用してもらうのでしょうか

髙杉:まず、具体的な学習スケジュールや目標レベルを学園生に設定させ、基本的にはオンラインテキストを使った自習という形で進めていこうかと考えています。

フォローに関しては我々の方で、できるだけしていったほうが、スムーズにテキストの内容を進めていけると思っているのですが、本当に困った時には御社のサポートを利用していくように、と言っています。

また、このようなことが得意な生徒もいるので、苦手な生徒が得意な生徒に聞いたり、議論しながら互いに教え合い学び合う様子が見られます。

—アクティブラーニング形式ですね

結城:授業時間内に、各々のペースでどんどん進めてもらう、という形の授業は初めての試みなので、まだ学園生も我々も慣れていません。

ただ、まずはやってみて問題点を探していくかたちからしか新たな教育手法をものにすることもできないかと思っています。

幸い教材の内容自体が学園生の興味をひくものなので、自主性にまかせてどんどん進めてもらうつもりです。

実際に配属されてしまうと、自分の業務に直結したものに集中してしまう傾向があります。

そうなる前に、今後色々なものに利用されていくIoTについての学習を通して広い分野の「知らないこと」に触れてもらい、自分で学びをすすめていく、という学びの基本姿勢を身につけることをカリキュラム前期の授業範囲でやっていこうかと。

その際の学び方として自分のペースで進めていけるアクティブラーニングは非常に取り組みやすいやり方なのではないかと思いますね。

また、現在社内では、「自ら考え、自ら判断し、自ら行動する」人材となる事が求められていますが、その育成の為にも、ぴったりな方法だと思います。

—学園生のみなさんはどのような部分に興味を持ちそうですか?

髙杉:やはりカメラを使う辺りが学園生も触るのが楽しくなるのではないかと思っています。

難しい部分もあるのですが、試行錯誤しながらものを作っていく楽しさがあるのではないかと。

結城:いろんな可能性があるIoTの知識を身につけることと同時にものづくりの楽しさを学んでほしいと思っているんです。自分の考えたものを自分のペースで作り上げていく面白さというのはアクティブラーニングならではの経験だとおもっているので、一つ一つのキットを作り上げていくごとに、楽しく学んでいってもらえたらとおもっています。

■IoTエンジニア養成キットはこのような方にオススメです

—実際に使用してみて、どのような方におすすめしてみたいと思われましたか?

髙杉:実際の工場ではIoT化を検討している人も多いので、「このキットでIoTについて勉強出来ます」と紹介してみようかな、とおもいました。

—なるほど。今回の教材で学んだ学園生のみなさんがそういったプロジェクトを推進していけるとよいですね。

結城:IoTの導入は工場でもどんどん進んでいます。ただ、それでもIoTの知識を持っている社員はまだまだ少ないので、是非ともそういったプロジェクトのリーダーになってもらいたいです。

学園の設立は今年で12年目で、ちょうど学園出身者が現場のリーダーになりはじめた状況です。今後学園出身者が、現場の核となっていくとおもうので、今回の教材、アクティブラーニングを通して、新しい知識を吸収するという事に対して貪欲なリーダーになっていってほしいですね。

—そういった意味では弊社の方でオンラインでもオープンな勉強会をやっておりますので、そういったところに参加いただいてアイデアを出して頂いたり、刺激をうけていってもらえればとおもいますね

結城:そういった課外のコンテンツも充実しているというところは大変励みになりそうですね。ぜひ学園生にも参加させたいと思います。

—では、スケジュールなどご案内しますね。色々なお話聞かせていただきまして本日はありがとうございました

■まとめ

教育事業に本格的に乗り出したXSHELLとしては、企業の訓練校で本気のIoT技術者育成をしている現場の生の声をきけたことは非常に参考になりました。

トヨタ紡織学園のような訓練校では1年弱という限られた時間の中で技能系職場の核となる人材としての基本的な姿勢を身につける必要があります。即戦力として配属先に入っていくことがもとめられる中で、IoTのような非常に広範な知識や経験が必要になる分野を教材として取り入れるのは非常にリスキーな選択だったでしょう。

しかし、

・独習では行き詰まりやすい部分を支える行き届いたテキストとサポート。
・得られた知識を基に作りたいものを作る時間がある月1回のキット配布方式。
・独習で進めた部分、作った物についての質問もサポートする。

というツクレルのIoTエンジニア養成キットの体制を評価していただき、「自ら学んでいく人材になるための教材」として導入していただけたのは嬉しい限りです。

技術自体はどんどんと移ろいゆくものですが、どんな時代に於いても「新しいものを貪欲に学んでいく」姿勢の必要性には変わりがありません。

プログラミング教育が本格化するなか、「小手先のプログラミング技術」の一歩先にある「学びの姿勢」を身に着けてもらいたい、とおもっている教育現場の皆様にツクレルのキットをうまく利用していってもらえればと思っています。

聞き手:杉田知至/書き手:梅田正人


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